約束された、障害者の記録

闘病<膀胱炎、眼球破裂、肺炎、虫垂炎、鬱、副鼻腔炎、脳梗塞、高次機能障害、緑内障、突発性難聴、鎖骨骨折、神経失調性失神、多発性肋骨骨折、腰椎圧迫骨折、外傷性気胸、骨粗鬆症、坐骨神経症、頚椎症>


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2019年11月21日 緊急病棟のカオスな夜

全二回、同じ病院で入院したし、終始病室を移動したが、全て窓際ではなかった。
入院当初、点滴中で我慢しても夜中に3回はもよおすが、例にもれず人事不足が激しく、ナースコールをしても、なかなか来てくれない。実際、この階はコールの数が半端なく多かった。もちろん自力でトイレに行けないので呼ぶようにと言われているし、場所が近いというのは非常に助かった。起き上がるのにも、電動ベッドで直立に近い体制になって、実際に立ち上がるのも時間がかかり、看護師に見守られながら、点滴棒を杖替わりにトイレに向かう。「終わったら読んでくださいね」、その時点で、もう一度ナースコールを押すのだが、ズボンを上げるのに間に合わず手伝ってもらったりもした。


そんな、初夜だった。色々な骨がいっぱい折れてるので、鎮痛剤の効能の、上をすでに行っちゃってる。こんな時、お酒が一杯でもあったらなぁ~、一発なのに。でも、勤務中や入院中など、相応しくない場所では絶対に呑まない。アル中ではないから。


一晩中、「すいませ~ん、すいませ~ん、看護婦さ~ん。お願いします!」と連呼する女性、妄想にとらわれてるのか「やめろ~、やめてくれっていってんだろ~!」と叫ぶ男性。夜中だから、どんなに遠い部屋でも聞こえる。わが部屋は、頻繁に看護師が来るので、部屋の扉は開けっ放しだった。自身の痛みもあり、とても眠れる状態ではなかった。その状態が2、3日、続くことになる。何だ?このカオス状態、と思ったが、自分自身も多分、尋常ではない。
すんなり、夜間デビューとはいかなかった。

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