約束された、障害者の記録

闘病<膀胱炎、眼球破裂、肺炎、虫垂炎、鬱、副鼻腔炎、脳梗塞、高次機能障害、緑内障、突発性難聴、鎖骨骨折、神経失調性失神、多発性肋骨骨折、腰椎圧迫骨折、外傷性気胸、骨粗鬆症、坐骨神経症、頚椎症>


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2019年12月2日 イベント参加キャンセル ~外国で死にそうになった話~

小見敏則入院前に予約していたイベント参加をキャンセルした。
高校2年の時、世界一美しいと言われるパース交換留学に行った。物凄く楽しく、世界はこんなものじゃないと思い、高3の夏休みを利用することに決めた。当時、洋楽に夢中だった、U2R.E.Mのどちらかのホームタウンに行く予定だった。REMはアメリカで、高校生で留学するには大学付属の学校にほぼ限られたが、アイルランドはお金さえ払えば、語学学校は山ほどあった。
アイルランドは、勝手に第二の故郷だと思ってる。音楽以外にも、文学、芸術、自然と人。現地で他では得られないような経験をした。
音楽の知識はほとんどないが、アイリッシュミュージックは、心臓の鼓動と同じ気がする。だから安心する。同じリズムを一定に鳴らしながら、心地よい感じで変えていく。津軽三味線と同じだと思うのだ。間違ってたら、すみません…。吉田兄弟のCDを買った。


毎年、「ケルティッククリスマス」というイベントをやるのだが、シャロン・シャノンが来ることにっていた。
が、それらのイベントに参加できそうにない。HP見ても書いてなかったから、ダメ元で入院の件をメールした。数日後、無記名で送ったメールだが、私の過去何度も変わったメールアドレス履歴を調べてくれたらしい。当社の大事な顧客なので、ということが書いてあった。まず、この業界ではありえない返金を受け付けてくれ、正直嬉しかった。


アイルランドに住んでた頃、(留学とは言えないし言わない。ほとんどお金も払わず、さぼってたから。)
忘れもしないフェスがあった。R.E.M.がオアシスを前座に引っ提げてやってくる!とタブロイド紙は騒いでいた。U2ののスタジオでもあるし、ジャケットにもなった、ダブリンからちょっと離れたスレーンキャッスルという場所でやるというのも話題になった。チケットを手に入れなかった高校生が、川越しで観戦中、興奮して渡ろうとしておぼれ死んだ。そのくらい、クレイジーな盛り上がり方だった。予め、フェスにはキメて行くのが常識の人が多数だったから。数ある前座の中で出てきたのが、シャロン・シャノン。明らかに会場の雰囲気が一変した。国民に愛されてるんアコーディオン奏者で、国内外の人々の心を動かす。

その日は、朝一にバスに乗り、開場後ダッシュで最前線をゲットした。屋台もトイレも我慢して、やっと、トリの一つ前の前座としてオアシスが登場。もう夜中になっていた。途端に会場は熱気に包まれ、屈強なイベントスタッフたちが、ホースで水を巻き始めた。興奮した人にとっては、それがありがたかった。私も直接飲むくらいだった。後ろから、人が”人の上を流れてくる”状態。最前列に居た私も押し流されて、カップルで来ていた女子たちが次々ギブアップしていった。そうなると、周りは男ばかりになり、窒息状態になりかけていた。ホントにこのままじゃ”無駄に死ぬ”と思ったのはこれが最初で最後。脳梗塞の時は意識がなかったから。周りの男性に抱えてもらって、何とか”人の上”を通過していき、マッチョ軍団に守られ、そのまま、医療スタッフの場所へ送られた。時期は2月。一番寒い時期。ホースでぶっかけられ、びちょびちょ状態。震える寒さに耐えられず、R.E.MのライブTシャツでしのいだ。ライブ会場のうしろから、大画面でお目当てのバンドのライブを観戦する。余りの寒さで、後ろ髪惹かれながらとぼとぼ帰った。…。



U2 - Pride (In The Name Of Love)
スレーンキャッスルをスタジオとして、撮られたMV。

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