約束された、障害者の記録

闘病<膀胱炎、眼球破裂、肺炎、虫垂炎、鬱、副鼻腔炎、脳梗塞、高次機能障害、緑内障、突発性難聴、鎖骨骨折、神経失調性失神、多発性肋骨骨折、腰椎圧迫骨折、外傷性気胸、骨粗鬆症、坐骨神経症、頚椎症>


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2019年11月26日 第2次困ったおばあさん@同部屋

とうとう部屋は新しい困ったおばさんと二人きりになった。いわゆる、入院初心者だ。前に居た病院でも点滴を抜いてたらしいというのは、息子さんの話。前にも入院してたのに、いまだ慣れないという意味で。(患者の心得というのを知ってほしい!)病院はホテルではないのだ。


息子さんにも注意されたのに、何度も点滴を勝手に抜いて血だらけになる。ナースコールを押さずにトイレに向かい、大事になったりとか。初めて、他の患者に接した。「看護師さん、呼びましょう」と言って、代わりにコールボタンを押した。
前の構ってほしい困ったちゃんとは違い、純粋に、ざ・迷惑なのだ。


後に、同部屋の人の迷惑行為を素直に看護師に訴える人が多いのは知った。多分だけど、こんなに何も言わない私のような患者は珍しい。何しろ、私は病棟の中でも恐らく、かなりの若輩者が、ちょっと不便があったからといって訴えるのを控えていた。昔から他人にはっきりものをいうのが苦手だったもんなぁ…。


小2の時、眼球破裂で入院した時もそう。周りは、白内障の老人ばかり。もやもや病を発症した際も、脳梗塞は高齢者がかかりやすい病気ということで、特殊な入院現場を経験した。よーするに、私の罹患する病気は高齢者向けばかりだ。若者は引っ込んでろと、自分で言い聞かせていた。


迷惑おばさんの話に戻ろう。忙しいところ面会に来られる息子さんの忠告も理解してない。看護師の注意など無駄そのものだ。案外我儘な人かも。
「点滴&トイレ問題」は入院してまず、患者が乗り越えなければならない、二大巨頭だ。どちらもない場合もあるが、この二つ重なる患者は入院してすぐ始まる場合が多いので、戸惑う。


もよおしたら、必ずナースコールをと、散々いわれてるのに、なぜか頑なに押さない。その度に、ハラハラする。で、大体、大変なことになる。またコントが始まったょ。そして、それは夜まで続く。


ベテランの看護師に、「これじゃ、眠れませんよね」。夜中にベッドごと、ナースセンターに拉致された…。入院初日で荷物も、そのままだ。随分、手荒だなぁと思ったが、初めて、一人きりになった!その日は、入院してから初めての快眠!夜眠れるってこんなに気持ちいいものなのか。
(その看護師は、退院まで何かと声をかけてくれた。ありがとうございます…。)


周りが老人ばかりで、次々退院なり、初の介護施設の準備に家族が右往左往したり、という場面を遭遇する毎日の中、比較的若い部類の私は、やはり目立つらしい。若い人も、事故などで搬送されるが、すぐ該当の科の病棟に移される。私の場合は、主治医の判断で救急科に留まり、珍しく長期入院になった。


翌朝も、荷物は置きっぱなし。「個人の持ち物について、病院側は責任もてません」という、当たり前の姿勢だが、救急病棟は、何でもアリなんだな。私がその方の荷物を漁ってもおかしくないやん、という話。ま、そんな馬鹿なことはせんけど…。

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